Ai健診のQ&A

Ai健診のQ&A

AIとはどのようなものですか。

AIとは「Artificial Intelligence(アーティフィシャル インテリジェンス)」の略で、日本語では「人工知能」のことのことです。
AIでは、これまで人間にしかできなかったような高度に知的な判断や作業をコンピュータが行います。我々の周りでは、顔認証、天気予報や自動運転の自動車の開発に用いられています。今回は、このAIを医療分野に応用しました。
つまり、1)数学的推計理論により、2)医療ビッグデータを用いて、3)高性能のコンピュータにて、医学医療の判断を演算させるわけです。言い換えますと、医学・医療におけるソリューションを数学・医療データ・高性能コンピュータによる人工システムにより行えるようにしたもので、未来の医療の目標である「平均の医学」から「個別の医療」への足掛かりとなるものです。

ビッグデータとはどういうデータでしょうか?

大阪大学や国立循環器病研究センター、理化学研究所の研究協力体制のもと整備された数学的推計理論の研究成果を用います。この成果は、すでに私どもが論文化しております。そこで、我々と契約を結んだ社団法人が、企業の健診結果や被保険者のレセプト情報を用いて高性能コンピュータにて解析し、そこで導出された病気発症ルールと皆さん方のデータに当てはめて解析するわけです。企業の健診結果や被保険者のレセプト情報は、数百万人のデータを用いております。

受診はどのくらいの頻度で受ければいいのですか?

受診ごとに検査データは異なるものです。検査データや問診データなどの健診データにより皆様方の疾病罹患確率は変わりますから、年1回の健診受診ごとに受けられることをお勧めします。それにより正確な疾病予想が可能となります。

病気の発症予測はどれくらいの確率であたるのでしょうか?

大変いいご質問です。結論から申しますと前向き研究をしないと断定的なことは言えませんが、わかっている範囲でお答えします。

まず、今回のAI健診の中身を簡単にご説明します。最初に日本人数百万人のビッグデータを用いたAI解析から色々な病気の発症予測因子(ルール)を求めます。このようなルールは数百~数千と出てきますが、これらは統計学的に重要な意味があることが証明されています。

次に、これらの数百~数千のルールに対してあなたの健診のデータがどの程度合致しているかを高性能コンピュータで解析します。これらのルールとの合致率が高ければ高いほどあなたがその病気に将来かかる確率が高くなることになります。

さて、病気の発症確率は当然おのおのの病気により異なりますので、AI診断により平均的な病気の発症確率をここでお示しすることはで来ませんし、将来の事象を確認しておりませんので断定的なことは言えません。ただ、AI診断でAと判定された方よりDと判定された方のほうが、病気発症確率が平均で10-40倍高くなることがわかっております。今回のAI健診では、「AI診断で発症確率が高いとされた方は、その予知の確率が極端に高くなっている」ので、その病気に対する注意が必要だということになります。もちろんデータに基づいた経験的確率ですので、D判定の方でもその病気が発症しないこともありますし、A判定の方がその病気を発症することもありえますが、その病気が発症するかしないかという判定に対する的中確率はかなり高いことがわかっております。我々の検討では最近のよく当たる天気予報と同じような感じと思っていただければ結構です。

受診にあたって年齢や妊娠中等の制限等はあるのでしょうか?

健診の受診が制限されておられなければ特に制限はございません。

尚、妊娠中や授乳中の方は被ばく等の問題で健診自体の受診をお勧めしておりません。

コースによって検査項目数が異なりますが、それによって評価の精度が変わりますか?

検査項目が多いほど解析精度が高まります。